…突然ですが、あなたはコーヒーは好きですか?
ひときわ瞳を輝かせて「好き!」と応えてくれるかもしれませんし、もしかしたら、苦手と言われてしまうのかもしれません。
コーヒーが苦手という人は、苦手な理由の一つに、コーヒーの特徴的な苦味を挙げることが多いようです。
苦味は甘味、塩味、酸味、苦味、うま味の五つの味覚のうちのひとつです。ヒトの味覚は甘味やうま味を好ましく感じ、それらの味覚を多く含む食べ物から効率よく栄養を摂ることができると考えられています。一方で、苦味は、毒を感じるとても敏感な味覚と言われます。苦味を感じるや、「毒だ!吐き出せ!」と中枢神経は警戒信号を出します。それゆえ、コーヒーが苦手なのは、ヒトとして生理的には自然のことなのかも知れません。
しかし、コーヒーが大好きという人も、その理由に苦味を挙げる方が多くいます。実は、コーヒー以外にも、ミョウガ、ゴーヤ、フキノトウ、チョコレート…さらにはビール、ウィスキー等のお酒…など、苦味にたまらないほどのおいしさを感じる例は多くあります。
こういった味覚は、「アクワイアード・テイスト」日本語で「後天的味覚」と言われています。子供のころは、おいしいとは感じられず、本能的に苦味を避ける傾向がありますが、経験によって、または良いイメージを意識的に持つことでおいしさを見出すようになるようです。いわゆる「大人の味」というものなのかもしれません。飲めなかったときの大人文化への羨望も影響し、さらにコーヒー好きになることもあるように思います。
また、コーヒーには、ヒトの快楽中枢や報酬系を刺激する薬理作用もあり、これもコーヒーの美味しさの理由のひとつと考えられています…

